確か7年前だったと思いますが、あるグループ展に出展しました。 その同じ展示メンバーにに主人の高校時代の同級生が一人。 高校卒業以来の再会でした。私にとってそれが小原好喬さんとの出会いでした。その後交流も度々あり、昨年縁あって同じ南砺市に住み漆の仕事をする仲間とし て城端曳山修復事業のメンバーにとのお誘いを頂きました。そして同じく南砺に住む漆芸家の村田佳彦さんと共に毎日城端に通い、小原さんの指導のもと昔から 大切に守られてきた地域の宝である城端曳山の修復をお手伝いさせていただきました。村田さんの奥様である森つくしさんも一年間の長い修復作業の記録係とし てこの事業に参加し、「チーム治五右衛門」が結成されました。こうして書くとなんだかよそよそしいのですが、皆歳も近く制作に対する思いなども共感しあう こともあり、常に和気藹々。先人の知恵や技術を目の前に、一つの目標に向けて共に時間を過ごしました。
今回、小原さんと主人の母校である高岡工芸高校の恩師、六家先生から二人の母校である「高岡工芸高校 青井記念館」での展示のお話を頂きました。小さな頃 から「作る」事が好きだった5人が、それぞれ全く違う場所で過ごし、同じ学び舎で出会い、同じ時を過ごし、一旦それぞれの道を進んだ。偶然にも同じ地域に 集まった5人が、「作る」というかたちを通して再び繋がった。本当に縁は異なもの、です。 そんな経緯で実現することになった今回の展示はまさに十人十色。 5人とも見事に異なった作品を作っています。私も拙いものではありますが、数点出品させて頂いております。年末年始の何かと気忙しい時期ではございますが、よろしければご高覧ください。